大阪・関西万博 交通混雑緩和へ期間中の時差出勤など呼びかけ

再来年(2025年)の大阪・関西万博で予想されている交通機関の混雑の緩和に向け、関西経済連合会などは会場周辺の企業と住民に、開催期間中の時差出勤などを呼びかけることになりました。

大阪・関西万博は、再来年の4月から半年間にわたり大阪・此花区にある人工島、夢洲で開かれますが、島へのアクセスは、▼シャトルバスが通行できる橋が1本しかないうえ、▼鉄道も開催の直前に延伸される大阪メトロ中央線に限られていて、期間中の混雑が予想されています。
関西経済連合会は8日、大阪市内で会員企業向けに説明会を開き、博覧会協会と万博推進局の担当者が、▼橋の道路の車線を増やすことや、▼鉄道を増便することなど混雑を緩和するための取り組みについて説明しました。
そして、混雑が予想される、▼6月や、▼お盆から9月、それに、▼開催期間終盤の10月は、会場周辺にある企業の社員と住民に対し、時差出勤や在宅勤務、通勤経路のう回の協力を呼びかけると説明しました。
参加者からは、大阪メトロ中央線だけでなくほかの路線でも混雑の対策が必要ではないかといった意見もあり、担当者はシャトルバスへの誘導を検討していると説明していました。
関西経済連合会の神田彰 理事は「今回を皮切りに繰り返し説明して企業みずからの問題として考えてもらいたい。協会や府と市と一体となって万博を盛り上げていきたい」と話していました。