JR西日本 ダイヤ作成部署の社員に労使協定違反の時間外労働

JR西日本は、ダイヤの作成などにあたる部署の社員8人に、労使協定に違反する時間外労働をさせていたことを明らかにしました。
このうち3人は労働基準法に基づく上限時間を超えていたということで、会社では、再発防止に努めることにしています。

これは7日、JR西日本が明らかにしたものです。
ことし1月、労働組合からの指摘を受けて会社が社内調査を進めたところ、ダイヤの作成や調整にあたる運輸車両部の社員8人について、2020年4月からことし1月にかけて、労使協定に基づいて上限時間を定める「36協定」の上限を超えて時間外労働をさせていたことがわかりました。
1か月で190時間の時間外労働を行うなど、労働基準法に基づく上限時間の100時間を超えていた社員も3人いたということです。
JR西日本は8人を含めた、この部署の55人に対して合わせておよそ1300万円分の賃金の未払いがあったとして、淀川労働基準監督署などに報告しました。
JR西日本近畿統括本部の岸本良記運輸車両部長は、コロナ禍でダイヤ改正などの業務が増えていたことが要因だという見方を示したうえで、「マネジメント側の問題であり、適切に対応したい」と述べ、チェック体制の強化などを通じて再発防止に努める考えを示しました。