京都 お盆を前に先祖の霊を迎える「六道まいり」始まる

お盆を前に、鐘を鳴らして先祖の霊を迎える伝統行事、「六道(ろくどう)まいり」が京都市の寺で始まりました。

京都の一部の寺では、お盆を前に先祖の霊を迎える「六道まいり」と呼ばれる行事が行われます。
このうち、京都市東山区にある六道珍皇寺(ちんのうじ)では7日から始まり、午前中から大勢の人が訪れています。
この寺では、境内にある「迎え鐘」と呼ばれる鐘を鳴らすと、先祖の霊をこの世に呼び寄せることができるとされていて、訪れた人は綱をひいて鐘を数回、鳴らしていました。
また、参拝した人たちは先祖の戒名が書かれた木製の札に水をかけて清めていました。
京都市の80代の夫婦は「お盆に先祖が帰ってきてくれるように毎年来ています。お盆の期間は料理をお供えして過ごします」と話していました。
六道珍皇寺の坂井田良宏 住職は「伝統ある行事で、京都の文化でもあるので今後も続けていきたいです。暑さが厳しいですが、体調にあわせて早朝や夜間など時間を選んで来てほしいです」と話していました。
六道珍皇寺の「六道まいり」は今月10日まで行われます。