「タンゴ・エクスプローラー」の企画列車 運行へ

京都丹後鉄道は、10年以上前に運行を終えた特急「タンゴ・エクスプローラー」がいまも鉄道ファンなどからの根強い人気があることから、当時の気分を味わってもらおうと現在運行している列車に特急のいすを移設したり同じ塗装を施したりした企画列車を今月から運行させることになりました。

京都丹後鉄道は、京都府の舞鶴市や兵庫県の豊岡市など110キロあまりを結ぶ鉄道で、1990年に登場した特急「タンゴ・エクスプローラー」は開放的な窓からの景色や特徴的な車両デザインなどが人気を集めました。
「タンゴ・エクスプローラー」は2011年に21年間の定期運行を終えましたが、その後もグッズ販売は好調でまた乗りたいといった声も多く、鉄道ファンや地域の人たちから根強い人気があることから、今回、特急を再現した企画列車の運行を決めたということです。
企画列車は、現在運行している列車のうち1両を、特急と同じ明るいベージュに塗装するとともに、特急で実際に使用していた座席も一部移設し、壁には当時の走行写真も展示するということです。
運行は西舞鶴駅と豊岡駅の間で今月11日から2年程度予定しています。
京都丹後鉄道は「特急に乗ったことがある人もない人にも乗っていただき、当時に思いをはせながら沿線の移動を楽しんでもらいたい」としています。