国宝 姫路城 ふだんは見られない建物の特別公開で内覧会

国宝・姫路城で、ふだん公開していない建物を見学できる「特別公開」が始まるのを前に、4日、内覧会が開かれました。

姫路城では兵庫県などが行う観光キャンペーンに合わせて、今月(8月)11日から世界遺産登録30周年を記念した「特別公開」が始まります。
それを前に、報道関係者向けの内覧会が開かれ、ふだんは見られない小天守や櫓(やぐら)など6棟の建物が公開されました。
このうち、2階建ての「折廻り櫓」は、ことしの春までに外部と内部ともに改修工事を終えたばかりで、壁や屋根瓦を固めた白い漆喰(しっくい)が日ざしを浴びて輝いています。
内部には5つの部屋があり、畳敷きで茶の湯も楽しめる「書院造り」の構造や、敵を鉄砲で攻撃するために壁に開けた「狭間」も見られます。
また、「乾小天守」からは「東小天守」など、大天守を守るように3つの小天守が渡櫓で結ばれた姫路城ならではの「連立式天守」の眺めも楽しめます。
姫路市観光課の大西克典課長は「ふだんは見られない6つの建物を同時に公開するのは14年ぶりです。すみずみまで見学して姫路城の魅力を改めて知ってほしい亅と話しています。
姫路城の特別公開は今月(8月)11日から来月(9月)24日まで行われます。