木の素材に親しみを 奈良県が「木育」の担い手養成講座

木や木材製品を身近に使ってもらうなどして木に親しむ人を増やそうという「木育」の担い手を養成する講座が奈良市で開かれました。

この講座は、奈良県が開き、保育士や幼稚園教諭など42人が参加しました。
このうち、実際に木材に触れる体験実習では、参加者が杉やひのきなど数種類の積み木の角をやすりで削り、種類ごとにかたさや香りなどそれぞれの違いを感じていました。
そのあと参加者は、グループに分かれて、おけに張った水に積み木を浮かべ、どうやって遊べば楽しいかなどを話し合っていました。
講座の参加者は、「木育」の活動に力を入れているNPO法人が認定する「木育インストラクター」となり、今後、保育園や幼稚園などそれぞれの職場で「木育」の取り組みを進めていくということです。
参加した幼稚園の女性教諭は、「おもちゃを選ぶにしてもプラスチックではなく、長く使える木の素材を選ぼうと思いました。職場でも取り組みを広げていきたいです」と話していました。
奈良県の奈良の木ブランド課の石川晋也 課長補佐は、「奈良県では林業の担い手が減っているので、将来的に、そうした産業に携わってくれるような人材の育成にもつなげたい」と話していました。