自分で刺して“刺された”と説明か 50歳会社員を書類送検

去年、大阪・豊中市の住宅地で腰に刃物が刺さった状態で見つかった50歳の男性会社員について、警察はみずから刺したにもかかわらず「後ろから突然刺された」とうその説明をしたなどとして、偽計業務妨害などの疑いで書類送検しました。
調べに対し「仕事から逃れるためにやった」と話しているということです。

書類送検されたのは、大阪・豊中市に住む50歳の男性会社員です。
去年12月、豊中市内の住宅地の路上で「歩いていたら後ろから突然刃物で刺された」と、この会社員から警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、会社員の腰にはナイフが刺さっていて、警察は殺人未遂事件として捜査を始めました。
しかし、現場周辺の防犯カメラに不審な人物が写っていなかったことから改めて事情を聞いたところ、みずから刺したうえ、うその説明をしたことを認めたということです。
警察は3日、会社員を偽計業務妨害と銃刀法違反の疑いで書類送検しました。
調べに対し「仕事から逃れるためにやった。自殺と思われないよう、ナイフを壁に当てて後ろから刺した」と話しているということです。
会社員の通報を受けて、警察は近所の住民に不要な外出を控えるよう呼びかけるなどの対応を余儀なくされたほか、現場近くの小学校でも集団下校の措置がとられたということです。