パナソニック 第1四半期決算 最終利益過去最高

パナソニックホールディングスのことし4月から6月までの3か月間の決算は、EV=電気自動車向けの電池の販売が好調なことなどから、最終的な利益はこの時期として過去最高となりました。

パナソニックホールディングスが発表した、ことし4月から6月までのグループ全体の決算では、▼売り上げは前の年の同じ時期から2.8%増えて2兆296億円となり、▼最終的な利益は前の年から4倍の2009億円でした。
これは、▽EV向けの電池の販売が好調なことや、▽家電などで価格転嫁が進んだことが主な要因です。
また、会社では、兵庫県姫路市に本社がある子会社、「パナソニック液晶ディスプレイ」を解散して特別清算の開始を申し立てることを決めました。
これに伴い、およそ5800億円の債権を放棄しますが、すでに全額を引き当てているということです。
この液晶子会社の解散によって前払いした税金が戻ってくることを見込んで資産として計上したことで、最終的な利益がおよそ1100億円押し上げられる結果となり、この時期の決算としては過去最高となりました。
さらに会社では、今年度1年間の業績予想も上方修正し、最終的な利益が過去最高の4600億円になる見通しだとしています。
梅田博和グループCFOは記者会見で「収益性を高めるため、EV向けの電池工場への設備投資を加速させるなど、戦略的な投資を進めていきたい」と話していました。