和歌山白浜町 “数十年に1度咲く”アオノリュウゼツラン見頃

数十年に1度だけ咲くといわれるアオノリュウゼツランが、和歌山県白浜町の公園で黄色の花を咲かせ見ごろを迎えています。

アオノリュウゼツランの花が咲いているのは、白浜町の番所山公園で、およそ50年前までこの敷地にあった植物園で栽培していたものだとみられるということです。
アオノリュウゼツランは、アメリカ南西部や中南米が原産で、30年から50年の間にたった1度だけ、花を咲かせるとされています。
公園内にある南方熊楠記念館の学芸員によりますと、ことし5月から茎が伸び始め、およそ7メートルになると、今月(7月)中旬に円すい状の黄色い花を咲かせ始めたということです。
また、開花を待つつぼみも見られ、訪れた人たちはめったに見ることができない花に見入っていました。
東京から訪れた70代の男性は「30年に1度だけ咲く花を見ることができてラッキーです」と話していました。
南方熊楠記念館の学芸員、三村宜敬さんは、「花をつけたあと、一定期間で株が枯れるはかない植物です。ぜひこの機会に見にきてほしいです」と話していました。
アオノリュウゼツランの花は、来月(8月)中旬まで楽しめるということです。