大阪メトロ EVバス導入 2035年までに全路線バスへ

大阪メトログループが、27日から大阪市内を走る2つの路線にEV=電気自動車のバスを導入するのを前に、26日、大阪・港区で出発式が開かれました。
会社では大阪・関西万博の開幕までに導入を進めたうえで、2035年までにすべての路線バスをEVバスに切り替える方針を明らかにしました。

大阪メトログループが導入するのは、福岡県北九州市の商用EVメーカーが製造した72人乗りのバスで、1回の充電でおよそ280キロ走行できます。
会社では、27日から、▼大阪・此花区の酉島車庫前と大阪駅前の区間と、▼大阪・此花区の北港ヨットハーバーと大阪駅前の区間に導入します。
大阪メトロでは、これまで再来年の大阪・関西万博の開幕までに、▼路線バスに加え、▼万博の会場内の輸送用などとしてEVバス174台を導入する計画でしたが、河井英明 社長は26日、現在、路線バスとして運行している560台すべてを2035年までにEVバスに切り替える考えを示しました。
出発式のあと、河井社長は「新しい技術が使われていて、『未来のバスはこういうものだ』と体験してもらいたい。前倒しで万博までに導入を進めていけば機運醸成にもつながると思う」と話していました。
関西では、▼近鉄バスや阪急バスなども一部の路線でEVバスを導入しているほか、▼南海バスが関西空港内の路線の一部に水素で走る燃料電池バスを採用しています。