大阪 天神祭 4年ぶりの船渡御と奉納花火

4年ぶりに通常の規模で開催された大阪の天神祭は、25日、祭りのクライマックスの本宮(ほんみや)を迎え、およそ100隻の船が川を行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」が行われました。

大阪天満宮の天神祭は、大阪を代表する祭りの一つで、新型コロナウイルスの影響により、一部の行事の中止を余儀なくされていましたが、ことしは4年ぶりに通常の規模で行われました。
祭りのクライマックスの本宮を迎えた25日は、花形の「船渡御」が4年ぶりに行われました。
「船渡御」は、ふだん本殿の奥にまつられている神様に、船の上から地域の様子を見回ってもらおうと行われる行事です。
太鼓をのせた船を先頭におよそ100隻が大阪の中心部を流れる大川を行き交い、互いに太鼓やカネを鳴らして声をあげ、祭りを盛り上げていました。
あたりが暗くなった午後7時半ごろからは、こちらも4年ぶりとなる奉納花火が行われ、およそ3000発の花火がなにわの夜空を彩りました。
大阪市内から1歳の子どもを連れて夫と訪れた38歳の女性は「コロナがようやく落ち着いてきて、こういう活気が戻った街を見るとワクワクします。大阪の祭りといえば天神祭なので、みんなで楽しめてすごく良かったです」と話していました。