低い山でも遭難に注意を 京都で警察が登山者に注意呼びかけ

夏の行楽シーズンを迎え、比較的低い山でも遭難に気をつけてもらおうと、京都市の登山口で警察官が注意を呼びかけました。

京都市西京区にある「ポンポン山」は、標高670メートル余りの山ですが、初心者でも楽しめるハイキングコースとして、年間を通じて多くの人が訪れます。
本格的な夏山シーズンを迎え、22日は、「ポンポン山」の登山口にあたる善峯寺近くで、警察が登山計画書の臨時受付所を設け、遭難への注意を呼びかました。
警察官は、登山者が通りかかると、計画書に登山ルートや連絡先などを記入するよう呼びかけるとともに道に迷った時などに備えて登山道が表示されるスマートフォン向けのアプリを使うように呼びかけるチラシやポケットティッシュを配っていました。
京都府内から訪れた40代の男性は「登山は気分転換になるので、よく来ますが、低い山では、あまり計画書は出していませんでした。これからは気をつけます」と話していました。
警察によりますと、京都府内では、標高が比較的低い山でも、遭難の発生が相次いでいて、「ポンポン山」でも去年1年間に4人が遭難しています。
西京警察署地域課の迫寿課長は「計画書を作ることで、安全かどうか確認する意識付けになるので、低い山でも、登る際は提出してほしい」と話していました。