大阪・関西万博の「日本館」 76億円余で清水建設と契約

再来年の大阪・関西万博で、政府が出展するパビリオンの「日本館」の建設工事について、近畿地方整備局は、大手ゼネコンの清水建設と76億円余りで契約を結びました。
日本館をめぐっては、建設工事の入札が成立せず、事業者を任意で決める随意契約に切り替えていました。

大阪・関西万博で、政府が出展する「日本館」は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を発信する拠点や各国の要人をもてなす場として活用される予定で、延べ床面積およそ1万1300平方メートル、地上3階建てとなる計画です。
「日本館」の建設工事について、契約を担う近畿地方整備局は、大手ゼネコン、清水建設と、20日付けで契約を結んだことを明らかにしました。
契約金額は76億7800万円で、再来年2月末の完成を見込んでいます。
「日本館」の建設工事について、近畿地方整備局は、当初、一般競争入札で事業者を募っていましたが、ことし5月の入札では、予定価格を上回ったため成立せず、「再び入札の手続きを行えば開幕に間に合わない」として、事業者を任意で決める随意契約に切り替えていました。
大阪・関西万博をめぐっては、海外の参加国がみずから建設するパビリオンでも準備の遅れが指摘されていて、国や博覧会協会が支援に乗り出しています。