大阪・関西万博で紹介の新事業発表 水素が燃料の旅客船運航へ

再来年の大阪・関西万博で、次世代のエネルギーとして注目される水素を燃料とした旅客船が運航されることになりました。

大阪・関西万博では、気候変動など地球規模の課題に対応した次世代の先端技術が紹介されることになっていて、これまでに「空飛ぶクルマ」などの事業が採用されています。
実施主体の博覧会協会は20日、新たに採用した事業を発表し、このなかで、大阪市中心部の中之島地区と万博会場の夢洲を結ぶ航路で、水素を燃料とする旅客船が運航されることになりました。
水素は、二酸化炭素を排出しない、次世代のエネルギーとして注目されています。
旅客船の定員は150人で、事業を担う大手ガス会社の「岩谷産業」は、この旅客船の運航で水素エネルギーの魅力を感じてほしいとしています。
今回は、このほかに、▼会場内で発生した二酸化炭素を回収して、ドライアイスを製造したり、▼特殊な素材で作った太陽光発電用のシートを使って、曲線のある屋根でも発電したりする事業など、脱炭素社会を見据えた事業が採用されました。
博覧会協会の石毛博行 事務総長は、「万博のコンセプトである『未来社会の実験場』を体験できるもので、万博の中核となる。多彩な事業が明るい未来を映し出してほしい」と話していました。