奈良橿原 遺跡発掘の最新成果 展示会を開催

奈良県内の遺跡で行われた発掘調査の最新の成果などをまとめて紹介する展示会が橿原市で開かれています。

奈良県橿原市にある県立橿原考古学研究所の附属博物館では、県内で行われた発掘調査の成果をまとめた展示会を毎年開いていて、今回は昨年度の調査成果を中心に31の遺跡を取り上げています。
このうち盾の形をした大型の鏡や、波打つような形の長大な剣が見つかり、注目を集めた奈良市の富雄丸山古墳からは4世紀後半のものとみられる建物の形をした埴輪が展示されています。
内側に水をためる水槽を表現した埴輪もあわせて見つかっていて、水が湧き出る場所の上に作られたまつりのための建物を表現したとみられています。
また御所市の鴨都波遺跡から見つかった長さが30センチほどの棒状の出土品は土を焼き固めて作ったもので、先端が二股にわかれています。
ほかに出土例はなく、博物館では何に使われたのか訪れた人に推測してほしいとしています。
橿原考古学研究所の鈴木朋美主任研究員は「最近の発掘調査の成果をまとめて見ることができるのでぜひ、見に来てほしい」と話していました。
この展示会「大和を掘る」は9月3日まで開かれます。