和歌山や奈良にまたがる瀞峡で川の安全を祈る「川伏」の神事

和歌山や奈良など3つの県にまたがり、国の天然記念物に指定されている渓谷、「瀞峡(どろきょう)」で、清められた石を川に投げ込み、安全を祈願する「川伏」の神事が行われました。

美しい渓谷として知られ国の天然記念物に指定されている渓谷、「瀞峡」では、川を渡る観光船などが運航され、夏休みを迎えるこれからの時期に、家族連れなどでにぎわいます。
15日は、観光客が増える時期を前に、観光船の事業者や地元の人などおよそ30人が参加して、川の安全を祈って「川伏」の神事が行われました。
神事では、地元の神社の神職が川に向かって祝詞をあげたあとで、参加した人たちが順番に玉串をささげました。
そして、船に乗り込み、水の事故が起きないよう願いをこめて、清められた小さな白い石を船の上から川に投げ込んでいました。
参加した瀞峡の近くで飲食店を営む東達也さんは「川の事故が起きないように、また、水害で川が荒れないように祈りました。これから夏本番になるので、多くの人に『瀞峡』に涼みに来てほしいです」と話していました。