大阪科学技術館 15日にリニューアルオープン 新展示を公開

暮らしの中で使われる科学技術を体験しながら学べる大阪科学技術館の展示がリニューアルされ、15日のオープンを前に公開されました。

大阪・西区にある大阪科学技術館は、昭和38年の開館以来2年ごとに展示をリニューアルしてきましたが、前回・2年前は大幅な変更を検討したため見送っていて、今回は4年ぶりの改装となりました。
14日は、15日のリニューアルオープンを前に新しい展示が公開されました。
今回のリニューアルは、体験を通じてさまざまな技術を学ぶことがテーマになっていて、25ある展示のうち一部改装も含めて18が新しくなったということです。
新しい展示のうち、分析計測機器メーカーのコーナーでは、公園や海岸で採取した砂に混ざるマイクロプラスチックを、特殊な技術を使って肉眼で見えるようにしていて、ゴミの問題に関心を持ってもらうのがねらいです。
また、電気設備関連の団体のコーナーでは、住宅に見立てた場所で、電気配線を束ねて使っているなどの危険な部分を探すことで、電気の安全な使い方を学ぶことができます。
14日は、リニューアルに関わった担当者らの会見も行われ、「オンライン、バーチャルが身近になる中で、改めてほかの施設との差別化を図り、特徴を明確にし、体験することで実感を伴いながら学べるというコンセプトのもと検討を重ねました」と話していました。
リニューアルオープンする15日は、午前10時に開館します。

【ほかの新しい展示は】
新しい展示のうち、精密機械メーカーが出展するコーナーでは、車軸など回転する機械の軸を支える部品、ベアリングを展示していて、金属やプラスチックなど、さまざまな素材でできた実物に直接触れることができます。
このコーナーでは、石の下に丸太を敷くと摩擦が小さくなり、動かしやすくなるという体験ができ、ベアリングでも同じような仕組みで軸との摩擦を減らしていることが学べます。
また、プラント機械メーカーのコーナーにあるゲームは、うちわで風をおこし、あおいだ量に応じて発電量が表示される仕様で、風力発電の疑似体験ができます。
このコーナーは、地球温暖化やエネルギー不足などに関心を持ってもらうねらいがあるということです。

【担当者は】
大阪科学技術館 普及事業部の松本尚子さんは、「この4年の間に社会は変化しましたが、いろんなことをやってみたい、知りたいという皆さんの気持ちは変わらないと思います。その気持ちは、この科学技術館でかなえられると思います」と話していました。