大阪 “デパ地下”スイーツの移動販売車が福祉施設などに出張

遠方での買い物が難しい高齢者が利用する福祉施設などに移動販売車で出向き、いわゆる“デパ地下”のスイーツを販売する事業を大阪のデパートが始めました。

これは、阪急阪神百貨店が始めたもので、初日の14日は、大阪・豊能町の高齢者などが利用する福祉施設に移動販売車が訪れました。
車には“デパ地下”で人気のようかんやゼリーなどおよそ50種類のスイーツが並べられ、施設の利用者や近くに住む人が立ち寄って、買い物を楽しんでいました。
近くに住む80代の女性は「電車に乗って遠くのデパートに行くことは大変なので、ふだん買えないものを自分で選んで買い物できてうれしいです」と話していました。
会社では、京阪神を中心とした関西地域の高齢者施設や病院など150か所で移動販売を行う予定で、初年度には2億円の売り上げを目指し、2026年度には移動販売車を現在の5台から100台まで増加したい考えです。
阪急阪神百貨店の井村智治 移動販売事業マネージャーは「百貨店への来客が今後減少していくと予想されるので、お客様にファンになってもらえるようこちらから出向いていきたい」と話していました。
関西では、大手コンビニの「セブン‐イレブン・ジャパン」も大阪・河内長野市など、9店舗で実施していて、需要に応じて販売地域の拡大を検討するとしています。