京都 祇園祭 山鉾巡行を前に「曳き初め」

今月(7月)17日に行われる京都の祇園祭の「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」を前に、組み立てた山や鉾を試しにひく「曳き初め(ひきぞめ)」が行われました。

京都市の中心部では、今月17日に行われる祇園祭の前祭(さきまつり)の「山鉾巡行」を前に、各地で巡行に参加する山や鉾の組み立てが行われています。
このうち、巡行で先頭を行く「長刀鉾(なぎなたほこ)」は四条通沿いで組み立てられ、12日、試しにひく「曳き初め」が行われました。
ことしは、地元の小学生や関係者に加えて、ことし京都に移転した文化庁の職員も参加して綱をひきました。
「音頭取(おんどとり)」と呼ばれる男性の「エンヤラヤー」という掛け声を合図に、200人余りが綱をひくと、高さおよそ27メートル、重さは10トンを超える鉾がミシミシと音を立てながら進み始めました。
途中、雨が降りましたが、参加した人たちは綱を離さず、およそ800メートルを進みました。
四条通には、多くの人たちが「曳き初め」を見ようと集まり、「長刀鉾」が進むたびに歓声があがっていました。
「曳き初め」に参加した文化庁の職員は「1000年以上続いている伝統に参加できて、いい経験でした。山鉾巡行も参加しますが、50人でひくと聞いているので、体力をつけないと、と思いました」と話していました。