JR西 京阪神ほぼ全車両 防犯カメラ 2027年度末までに

JR西日本は、首都圏で列車内の襲撃事件が相次いだことを受けて、2027年度末までに京阪神エリアを走るほぼすべての車両に防犯カメラを設置する方針を明らかにしました。

列車内の襲撃事件が相次いだことを受けて、関西でも車内に防犯カメラを設置する動きが出てきていますが、首都圏と比べると整備の遅れが指摘されています。
こうした中、JR西日本の長谷川一明社長は、12日の定例の記者会見で2027年度末までに京阪神エリアを走る在来線のほぼすべての車両に防犯カメラを設置する方針を明らかにしました。
これによって、このエリアでは車両数が少ない列車を除けば、すべての車両に設置されることになります。
長谷川社長は、記者会見で「防犯カメラには犯罪行為の抑止効果があると考えている。大阪・関西万博もあるので鉄道の安全性の向上に向けて整備を進めていきたい」と述べました。
また、京都の観光地・嵐山などに向かう嵯峨野線が観光客などで激しい混雑となっていることについて、長谷川社長は「春先は相当混雑していたので増便などで対応したが、車両ごとに混雑状況に差があるのですいている車両に誘導などを行っていきたい」と述べました。
そのうえで、長谷川氏は「最繁忙期を迎える中でこれからも利用者が増えていくと見込んでいるので、増便も検討していく」と述べ、紅葉シーズンなどに向けて対応を検討する考えを示しました。