近畿財務局 関口祐司新局長が就任会見

近畿財務局の新しい局長に就任した関口祐司氏が記者会見しました。
この中で関口氏は、コロナ禍で中小企業の資金繰りを支援するための、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化していることを踏まえ、企業の資金繰りが悪化しないか注視していく考えを示しました。

関口氏は東京都出身の53歳。
1994年に旧大蔵省に入り、▼財務省の主計局調査課長や▼大臣官房総合政策課長などを経て、今月(7月)1日付けで近畿財務局長に就任しました。
関口氏は、7日の記者会見で関西経済について、「脱炭素の到来を見据えた水素プロジェクトなど、関西は日本経済の変革の先端を走っている。2年後には大阪・関西万博を控えているが、新しい経済社会の可能性を世界に示す意義があり、一過性のイベントにせず今後の発展につなげることが大事だ」と述べました。
一方、コロナ禍で中小企業の資金繰りを支援するために政府が設けた、いわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が本格化していることを踏まえ、関口氏は「足もとでは企業の生産活動は海外経済の鈍化で一進一退となっている。『ゼロゼロ融資』の返済などを進める企業もあるが、金融機関を通じて資金繰りや経営改善の支援を適切に行っていく必要がある」と述べました。