新型コロナ 大阪など感染者増 “梅雨明け以降急増おそれ”

新型コロナウイルスの感染者の数は、今月(7月)2日までの1週間で大阪で1医療機関あたり5.93人と前の週より16%増え、専門家は「梅雨が明けると感染者が急増するおそれがある」として警戒を呼びかけています。

大阪府によりますと、今月2日までの1週間に新型コロナに感染していることがわかった患者の数は、1つの医療機関あたり平均で5.93人でした。
これは前の週から16%、感染症法での分類が5類になった大型連休後の週からは3倍以上に増えていて、7週連続の増加となります。
関西でデータが発表された地域を見ると、▼兵庫で5.78人、▼京都で6.02人、▼滋賀で5.49人で、いずれも前の週よりも増加しています。
国立感染症研究所の客員研究員で、大阪府済生会中津病院の安井良則 医師は今後の流行について「梅雨で湿度が高い状況はエアロゾル感染が中心の新型コロナは感染しにくいが、来週・再来週の梅雨明け以降、患者が急激に増加するのではないか。沖縄はすでに感染者が急増して大きな流行になっていて今後湿度が下がって気温が上がり7月と8月には患者数はかなり大きな増加を示すのではないか」と予想しています。
そのうえで、「大きな流行になったときにどの程度、医療体制が持ちこたえられるか心配で、いま対策を考える必要ある。リスクのある方や高齢の方はまだ間に合うのでできればワクチンを接種していただきたい。夏を迎えて気温が上がると部屋の換気がしにくくなるが、できるかぎり換気を心がけてほしい。また、流行期間中に不特定多数の人と接するときは自分が感染しないためだけでなく人に感染させないためにもマスクを着用するなど感染対策を心がけてほしい」と話していました。