職場などでのアスベストによる健康被害 大阪で無料電話相談会

職場などで、アスベストを吸い込み、健康被害を受けた人たちの悩みに応える無料の電話相談会が大阪市で開かれました。

アスベストによる健康被害をめぐっては、30日、大阪地方裁判所が建材メーカーに対し、元作業員や遺族に9億4000万円余りを支払うよう命じる判決を出しています。
電話相談会は、これを受けて、大阪・北区の弁護士事務所で開かれ、弁護士が相談に応じました。
1日は、さっそく兵庫県に住む女性から、「80歳の父親が最近、中皮腫と診断されて闘病している」という電話があり、弁護士は、これまでの職歴などを聞き取った上で、今後の対応方法などについて、話し合っていました。
断熱材などに使用されたアスベストは、吸い込むと肺がんや中皮腫などを引き起こすおそれがあり、病気になった人たちやその遺族が今も全国で、建材メーカーなどを相手取った裁判を続けています。
相談会を開いた谷真介弁護士は「これまでの裁判を受けた国の対応を伝えたり専門の医師を紹介したりできるので、気軽に電話してほしい」と話していました。
相談会は、2日も、午前10時から午後6時まで行われ、電話番号は0120−966−329です。