大阪 中学校で生徒22人が熱中症か 体育授業でシャトルラン

6月30日昼前、大阪・天王寺区の中学校で、2時間目と3時間目に体育の授業を受けた女子生徒22人が熱中症とみられる症状を訴え、病院に搬送されました。

30日午前11時半ごろ、大阪・天王寺区の市立高津中学校で体育の授業を受けた1年生の女子生徒22人が熱中症とみられる症状で病院に搬送され、消防によりますと、このうち、1人が入院が必要な中等症だということです。
残りの21人は、いずれも意識ははっきりしていて会話もできる状態で、軽症とみられるということです。
学校や教育委員会によりますと、生徒たちはそれぞれ2時間目と3時間目の体育の授業中に体育館でシャトルランをしていたということですが、その後の学校への取材で、2時間目の終了時点ですでに3〜4人が熱中症とみられる症状を訴えていたことが新たに分かりました。
また、授業の際に熱中症対策として、窓やドアを開け大型の扇風機6台を稼働していましたが、体育館のエアコンは使用していなかったということです。
学校は授業を続けたことについてNHKの取材に対し、「2時間目で症状を訴えた生徒については、自分の足で保健室に来ており、軽症であったため、中止する判断には至らなかった。エアコンは災害の際の避難所用と認識していた」と説明しています。
気象庁によりますと、授業が行われていた、午前10時の大阪市の気温は29.4度で、環境省などが気温や湿度をもとに発表する「暑さ指数」は激しい運動では30分おきに休憩を取ることを推奨する「警戒」となっていました。