「がんサバイバー」 笑顔の撮影会 大阪

がんと診断されたことのある「がんサバイバー」が抱える課題を知ってもらおうと、29日、大阪で当事者の笑顔を写真におさめる撮影会が行われました。

この撮影会は、大阪・中央区の大阪国際がんセンターで行われ、がんと診断されたことのある当事者7人が参加しました。
7人のうち、おととし、血液の細胞が正常に作れなくなる「骨髄異形成症候群」と診断され治療を続けてきた松山理恵さん(58)は移植のドナーになってくれた息子や周囲への感謝の思いを伝えたいと参加を決めました。
松山さんはプロのアドバイスを受けながらメークをしたあと、「love and thanks」と書いたメッセージを持って、とびきりの笑顔で撮影にのぞんでいました。
松山さんは「治療は過酷でしたが、今の私を写真に残しておきたいと思って参加しました。治療は続いていますが、こんなご褒美がもらえてうれしいです。息子や応援してくれているすべての人に感謝しています」と話していました。
主催した団体、「ラベンダーリング」の月村寛之さんは「がんとたたかってきた人たちのいきいきとした笑顔を見てもらうことで、少しでもがんのイメージが変わり、つながりが生まれ、社会課題を考えるきっかけになればいいなと思っています」と話していました。
撮影された写真は、来月(7月)11日から8月7日まで、大阪国際がんセンターで展示される予定です。