泉大津市 妊産婦専用の避難所指定ホテルに赤ちゃん用品を備蓄

大雨のシーズンを迎え、大阪・泉大津市は、赤ちゃん連れの家族に安心して利用してもらおうと妊産婦専用の避難所に指定したホテルに、ミルクや赤ちゃん用のベッドなどの備蓄を始めました。

泉大津市は、衛生面の不安や避難所での授乳のしにくさ、それに、赤ちゃんの泣き声などを気にして妊婦や赤ちゃん連れの家族などが避難をためらわないよう、市内の2つのホテルを浸水のおそれがある地域に住む妊産婦専用の避難所に指定しています。
市は、災害時に役立ててもらおうと、こうしたホテルに、▼液体ミルクが入った紙パックと、▼スティック状の粉ミルク、そして、▼赤ちゃんの体を拭くシートおよそ100セット分の備蓄を始めました。
このうち、液体ミルクは賞味期限が短いため、ホテルを利用する家族連れにも使ってもらうことで備蓄の廃棄を防ぐことにしています。
このほか、ホテルのベッドでは赤ちゃんが床に落ちるおそれがあるため、新たに赤ちゃん用にテント式の折りたたみベッドも用意しています。
妊産婦専用の避難所の整備は、大阪府内では珍しい取り組みだということで、泉大津市の政狩拓哉 危機管理監は「子育て世帯の意見を参考にしながら、備蓄品の種類を今後も増やす計画で、安心して避難してもらえる取り組みを進めたい」と話していました。