ピーチ・アビエーション 航空需要回復で赤字幅縮小

関西空港を拠点とするLCC=格安航空会社のピーチ・アビエーションの昨年度1年間の決算は、最終的な損益は5年連続で赤字となったものの、航空需要の回復により赤字幅は縮小しました。

ピーチ・アビエーションが発表した昨年度1年間の決算によりますと、売り上げにあたる「営業収入」は、前の年度から2倍以上増えて905億円となりました。
これは、全国旅行支援や水際対策の緩和で国内線の旅客数が741万人と前の年度のおよそ1.7倍になったことや、感染拡大前は、収入の5割を占めていた国際線で、旅客が徐々に戻りつつあるためです。
この結果、最終的な損益は、124億円と5年連続で赤字となりましたが、赤字幅は前の年度より411億円改善しました。
ピーチ・アビエーションは、「昨年度は、航空需要回復のスタート時期が遅いことから赤字が残ったが、足元では計画を上回るほど需要の回復が進んでいる。今後も需要を喚起して、23年度は通期の黒字化を目指したい」とコメントしています。