いじめ“中学校が適切に対応せず”枚方市を訴えた裁判 和解へ

いじめ“中学校が適切に対応せず”枚方市を訴えた裁判 和解へ

大阪・枚方市の中学校に通っていた女子生徒が、部活動でいじめを受けていたにもかかわらず、学校が適切に対応しなかったとして、女子生徒側が市を訴えていた裁判で、市が180万円を支払うことなどで和解が成立する見通しとなりました。

この問題は、3年前に枚方市の中学校に通っていた当時1年生の女子生徒が、部活動で仲間外れにされるなどのいじめにあったもので、女子生徒は、PTSD=心的外傷後ストレス障害と診断されて、枚方市外の学校に転校しました。
女子生徒と母親は、去年12月、▼部活動の顧問が学校内で情報を共有せずに不適切な対応を繰り返したうえ、▼問題を把握した校長や教頭なども適切に対応しなかったとして枚方市に対し、およそ250万円の損害賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こしていました。
女子生徒側の弁護士や市によりますと、これまでに双方で協議した結果、市が和解金として180万円を支払うことなどを条件に和解する方向で合意したということです。
この問題をめぐって、枚方市教育委員会は、学校や教育委員会の対応に問題があったとする調査結果をことし3月に公表していますが、これとは別に外部の専門家で構成される第三者委員会による検証が行われることになっています。