京都 祇園祭で40万円の観覧席 海外の富裕層などに向け販売

来月(7月)行われる祇園祭の前祭(さきまつり)の「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」で1席40万円の観覧席が新たに設けられることになりました。
設置する京都市観光協会は、海外の富裕層などに向けて京都の文化を発信したいとしています。

新たに設けられるのは、「プレミアム観覧席」と呼ばれる1席40万円の席です。
京都市観光協会が、海外の富裕層などに向けて専用の英語サイトで今月から販売を始めています。
河原町御池の交差点に、高さ1メートルほどの台座が設置され、畳に座椅子を置いた和風の席が84席設けられます。
この席では、来月17日に行われる祇園祭の前祭で、山鉾の辻回しなどを目の前で見物できるということです。
また、飲み物やおばんざいが提供されるほか、イヤホンを使った外国語の音声による解説も行われます。
観覧席による収益は、祇園祭の継承に向けた事業や山鉾の修復などに充てられるということです。
席を設ける京都市観光協会は、「多くの人に京都の歴史や文化の価値を理解してもらうとともに、伝統行事や文化財の維持・継承の大切さを発信するきっかけとしたい」とコメントしています。