「グリ下」に集まる若者たちに居場所を NPOが拠点開設へ

大阪・ミナミにあるグリコの看板の下の周辺は「グリ下」とよばれ、家庭に居場所がない若者などが多く集まる場所として知られています。
こうした若者たちが安心して過ごせる場所を作ろうと大阪のNPOが来週、支援の拠点をオープンすることになりました。

この拠点、「ユースセンター」は大阪のNPO法人「D×P」が設置するもので、大阪・ミナミの「グリ下」から200メートルほどのビルの3階にあります。
週に2〜3回、午後4時から10時まで開館し、若者たちがソファでくつろいだり台所で一緒に食事を作って食べたりすることができるようにします。
NPOでは、去年8月から月に数回「グリ下」にテントを設け、お菓子や飲み物、それに、生理用品などを無料で配りながら若者たちの相談に乗ってきましたが、家や学校に居場所がなかったり、心身に不調があっても誰にも相談できていないケースも多かったということです。
センターには社会福祉士など資格を持つスタッフも関わり、生活や仕事について継続的に支援することにしています。
NPOの今井紀明理事長は「いろんな大人と出会いながら社会との接点ができるようにして、若者たちのセーフティーネットとして安心して相談できる場所にしていきたい」と話しています。
「ユースセンター」は今月27日に開館する予定です。