ニデック 永守会長 次期社長は“実績重視 指名委で選定へ”

京都市に本社がある電子部品大手の「ニデック」は、20日、株主総会を開きました。
永守重信 会長は後継の経営者と位置づける次期社長について、新たに選ばれた5人の副社長の実績を踏まえ、来年、指名委員会のもとで選ぶ方針を示しました。

「ニデック」が京都市下京区で開いた株主総会には、およそ650人の株主が出席しました。
ニデックでは、創業者で、現在、78歳の永守重信会長の後継者の育成が長年の課題になっていて、去年9月に当時の社長が辞任したあと、会社は、ことし3月、新たに次期社長候補となる副社長5人を選んでいます。
総会の中で、永守会長は株主から後継者にどのような人を選ぶのかなどと問われると、「自分のような経営をしてくれる人をこの10年探してきたが、いなかった。株価を上げてくれる人がよく、変人でも業績をあげてくれる人がいい」と述べました。
総会では、永守会長ら取締役5人を選任する人事案など、3つの議案が可決されました。
このあと、永守会長は記者会見し、次期社長について、「うちの会社は実績主義なので、今期の実績を重視している。私ではなく、指名委員会が判断していくことになる」と述べ、5人の副社長の実績を踏まえ、来年4月に社外取締役も参加する指名委員会のもとで選ぶ方針を示しました。