「神戸ビーフ」輸出量 2年連続で過去最高を更新

高級和牛「神戸ビーフ」の昨年度(2022年度)の輸出量は77トンあまりと、海外での人気の高まりを受けて2年連続で過去最高を更新しました。

神戸ビーフの生産者などで作る「神戸肉流通推進協議会」によりますと、昨年度、海外に輸出された神戸ビーフは77トンあまりと、前の年度より4トンあまり、率にして6%増えて2年連続で過去最高を更新しました。
これは、海外で和牛の人気が高まっているためで、2019年にはいったん輸出が落ち込みましたがその後は再び増加しています。
輸出先は41の国と地域となっていて、国や地域別では、▼ヨーロッパが21トンと最も多く、次いで▼アメリカが12トン、▼香港が9トンなどとなっています。
近年では中東の富裕層をターゲットにイスラム圏への輸出も広がっていて、宗教上、定められた方法で処理され、「ハラール認証」を受けた牛肉が昨年度からカタールとサウジアラビアに輸出されています。
神戸肉流通推進協議会の谷元哲則事務局長は、「海外では日本より早くコロナ禍が収束したこともあり輸出が順調に伸びてうれしい。引き続き輸出先の拡大に取り組みたい」としています。