ポケモンカード新作発売 高値で転売も 店などが防止策

人気アニメ「ポケットモンスター」のカードの新作が16日、発売され、販売店ではそれぞれカードの買い占めや転売への対策をとっています。

このうち、大阪・梅田にある家電量販店では16日午前9時半の開店を前に新作のカードを買い求めようという人が長い列を作っていました。
この店では買い占めを防ぐため、購入をクレジットカード機能付きの会員カードを持つ人に限っていて1人20パックまで購入できる整理券を配付する対応を取りました。
人気アニメ「ポケットモンスター」のカードは、60枚ほどを使って対戦形式で遊ぶもので、こどもから大人まで幅広い世代に人気です。
新作のカードを購入した泉南市の20代の男性は、「新作のカードが欲しかったので朝の6時から並びました。並んだ時点ですでに300人ぐらいいたと思います。やっと手に入ってうれしいです。買い占めや転売が増えるとカードが手に入りにくくなるので困ります」と話していました。

一方、事前予約による抽選をした上で販売する店もあります。
大阪・鶴見区にあるおもちゃの専門店では、新作カード購入のための抽せんに応募する条件を▼店のポイントカードの会員で、かつ、▼過去1年間に店で買い物をしたことがある人、としています。
また、カードが未開封の箱のまま転売されるケースも多いことから、この店では販売する際にカードの箱を覆う透明のフィルムを外して手渡していました。
カードを購入した守口市の30代の女性は、「息子のために買いました。帰ってから一緒にカードを開封しようと思います。まだ始めたばかりなので、やり方を覚えながら家族で楽しみたいです」と話していました。
四條畷市の30代の男性は、「4歳の息子にないしょで応募しましたが当選してうれしいです。私もポケモン世代だったので、子どもと一緒に遊びたいです」と話していました。

【「メルカリ」でもカード転売対策】
人気アニメ、「ポケットモンスター」のカードが高値で転売されるケースが増えていることから、フリマアプリを運営する「メルカリ」は転売の取締りを強化しています。
「ポケモンカード」は、主に5枚や7枚入りのパックなどで販売されていますが、数の少ないレアカードが高値で転売されていて、高額カードを狙った窃盗事件も起きています。
フリマアプリを運営する「メルカリ」は、転売への対策として▼発売日前などカードが手元にない段階での出品や、▼ホームページの画像などを使っての出品に対し、警告したうえで削除するなどの対応を取るとしています。
「メルカリ」のサイトには16日発売されたばかりの新作のカードが次々と出品されていて、▼20パックが入った5800円のボックスは2倍以上の値段になっていたほか、▼1枚10万円以上で出品されているカードもありました。
メルカリの担当者は「発売前のカードが手元にないのに高値で出品されることもあり、購入する際は、ポケモンの公式ホームページの価格を確認したうえで、冷静に判断してほしい。お客様が安心・安全にサイトを利用できるよう取締りを強化したい」と話しています。