北朝鮮ミサイル落下近くで操業か 兵庫の漁業者が安全確保要請

15日夜、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに関連して、ミサイルが落下したとみられる海域の近くで、所属する漁船が操業していた兵庫県新温泉町の漁協の代表らが斎藤知事と会談し、政府に漁船の安全確保を求めるよう訴えました。

16日に兵庫県庁を訪れて斎藤知事と会談したのは、新温泉町の浜坂漁業協同組合の川越一男 代表理事組合長ら漁業関係者4人です。
15日夜、北朝鮮は弾道ミサイルを発射し、日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したとみられていますが、漁協に所属する12人乗りの漁船1隻がミサイルが落下したとみられる海域から50キロほど離れた場所で甘えび漁を行っていたということです。
漁船に被害はなく、安全を確認したうえで、操業を続けているということです。
川越代表理事組合長は、「強い憤りを持っている。国には漁業者の安全・安心を担保してもらいたい」と述べ、県が政府に対して安全対策を申し入れるよう訴えました。
これに対し、斎藤知事は、「一歩間違えば被弾していた大変危ない状況だった。県民の生活の安全・安心や漁業者のなりわいを脅かすもので断じて容認できない。政府には関係機関と連携して対策を講じてもらいたい」と述べました。
県は政府に対して対策を講じるよう直ちに要請したということです。