神戸 18年前に小学校でいじめ受けた男性 教育長などと面会

18年前、当時、小学5年生だった神戸市の男性がいじめを受けた問題で12日、市の教育長などが男性と面会しました。

18年前、小学5年生だった神戸市の男性が当時、同級生からいじめを受けたと訴えた事案について、調査した第三者委員会は報告書でいじめがあったと認定するとともに、市の教育委員会が対応をまとめたメモを開示しなかったことについて「継続的な隠蔽行為であると評価されてもしかたがない」などと指摘しました。
男性側は報告書の内容について教育長から直接、説明してほしいなどと求めていて、12日、長田淳 教育長や当時の担任などが男性と面会しました。
この中で当時の担任は「当時のクラス内での行為はいじめだったと思うか」と質問されたのに対し、いじめがあったと初めて認めました。
また、教育長は、報告書で「隠蔽行為」などと指摘された対応について「故意かどうかは別にして、世間でいう隠蔽と言われてもしかたがない」と述べる一方、「いじめそのものを隠蔽したとは思っていない」と述べました。
男性側は12日の面会で市教委からの謝罪には応じられないとしました。
面会のあと男性は「誠心誠意の謝罪をしてほしかったが、それとはかけ離れた結果となって残念だった。きょうで今回の件に区切りをつけたかったが、気持ちの切り替えにはまだ時間がかかる」と話していました。