大阪 ミナミの通り魔事件11年 東京で追悼のライブ

11年前、大阪・ミナミで起きた通り魔事件で亡くなった音楽プロデューサーの男性を追悼するライブが10日夜、東京のライブハウスで行われました。

音楽プロデューサーだった南野信吾さん(当時42)は、平成24年6月10日、大阪・心斎橋の路上で起きた通り魔事件で、現場に居合わせた66歳の女性とともに刃物で刺されて死亡しました。
毎年、南野さんと同じロックバンドのメンバーが中心となって、追悼ライブを開いていて、事件から11年となった10日、東京・新宿区のライブハウスで、ライブが行われました。
ライブでは、南野さんが日本武道館のステージに立つという夢の実現を願って作った曲や南野さんの思いを歌い継ごうと、事件のあとにメンバーが作曲した曲も披露されました。
会場には、南野さんの妻の有紀さんや3人の娘も訪れて、メンバーとともに南野さんの死を悼みました。
有紀さん(53)は「当時、幼かった娘たちがライブを通じて、お父さんが周囲に愛された人だったと知ることができてありがたく思います」と話していました。
バンドのメンバーでライブを主催した柳沼宏孝さん(54)は「彼が亡くなってから時間はたちましたが、事件を風化させない気持ちは変わりません。ライブを続けて、彼の思いを伝えていきたい」と話していました。