大阪市議会 議員定数削減の条例改正案可決 「81→70」に
大阪市議会の議員定数をいまの81から70に削減する条例改正案が、9日の本会議で賛成多数で可決されました。
次の統一地方選挙から適用されます。
大阪市の定例議会は9日が最終日で、3つの会派が共同で提案した議員定数を削減するための条例改正案の採決が行われました。
これに先立ち、提案者を代表して大阪維新の会の議員が、大阪市は人口と比較して議員数が多いなどと説明し、定数削減に理解を求めました。
これに対し、共産党などの議員が反対の立場から、今回の条例改正は少数意見を切り捨てることにつながりかねないと訴えました。
このあとの採決で改正案は、大阪維新の会と公明党、それに、自民党などの賛成多数で可決されました。
今回の条例改正は、大阪市議会の議員定数をいまの81から70に削減するもので、4年後の統一地方選挙は平野区など11の選挙区で定数を1ずつ減らして行われることになります。
一方、今回の改正をめぐっては、最新の国勢調査に基づいて選挙区ごとの定数を改めて見直さないと法令に違反するおそれがあると自民党が指摘し、条例には、再来年(令和7年)の国勢調査をふまえて必要な見直しをするとした附則が盛り込まれました。