和歌山 紀美野町の真国川 大雨で女性行方不明 増水の状況は

今月2日の大雨で、女性の行方が分からなくなっている和歌山県紀美野町の真国川で、水があふれた当時の詳しい状況が周辺で撮影された映像から明らかになりました。

女性の行方が分からなくなった紀美野町釜滝地区に隣接している西野地区で、2日の午後3時45分ごろに撮影された真国川の様子です。
画面の左が川の上流、右奥が下流にあたります。
映像では濁流で川から水があふれ出て、手前の家屋があるところまで水につかっているほか、ふだんなら見えるはずの道路や田んぼが見えなくなっています。
また、画面右奥には橋がかかっていますが、ほとんど確認することができません。
映像には「どこが川よ」という音声も記録されています。
撮影したのは、近くに住む19歳の大学生の女性で、高台にある寺の敷地に避難していました。
女性によりますと、真国川はふだんは川底が見えるくらいの流れだということです。
しかし、この日午後1時半ごろには、女性の自宅は地面から30センチほどの高さにまで水がきたあと、急に水位が上がり、午後2時ごろには1メートルほどに達したということです。
撮影した女性は「ふだんはのどかだが短時間に濁流に変わり、元の姿が思い出せないほどで、自然の脅威を思い知らされた」と話しています。
映像が撮影された場所の近くに設置されていた和歌山県の水位計のデータでは、2日の朝の時点で真国川の水位は50センチ程度でしたが、徐々に水位が上昇し、正午には3.08メートルになっていました。
その後、水位は急激に上昇し、▼午後1時に5.11メートル、▼午後2時に6.49メートル、▼午後3時には7.11メートルに達しました。
正午からの3時間でおよそ4メートル上昇していました。