大阪 特殊詐欺の被害増加 高校生が高齢者などに注意呼びかけ

大阪府内で特殊詐欺の被害が過去最多を上回るペースで増加する中、大阪・茨木市で、地元の高校生が高齢者などに対して被害に遭わないよう注意を呼びかけました。

5日、茨木市役所で行われた活動には、市内の私立高校でボランティア同好会に所属する1年生と2年生の生徒あわせて5人が、「特殊詐欺に注意」と書かれたたすきをかけて参加しました。
生徒たちは警察官とともに市役所の出入り口で、還付金詐欺の手口を書いたメモ帳などを高齢者に配って、注意を呼びかけました。
警察によりますと、大阪府内の特殊詐欺の被害は、過去最多となった去年を上回るペースで増加していて、ことし4月末の時点で、認知件数は1027件と去年の同じ時期と比べて450件余り増えています。
ことしは豊中市や高槻市など大阪府の北部で特に被害が多くなっていて、茨木市では去年1年間の認知件数をすでに超えているということです。
参加した2年生の青木美波さん(16)は「被害を防ぐために、ふだんの生活の中でも自分の近くにいるお年寄りなどに、注意を呼びかけていきたい」と話していました。
茨木警察署生活安全課の辻本恭治 課長は「特に還付金詐欺の被害が増えています。ATMでお金が返ってくることはないので不審な電話は切ってほしい」と話しています。