京都府「ふるさと納税」寄付受け付け 一部を市町村に配分へ

「ふるさと納税」で市町村に寄付される額に大きな差が生じていることから、京都府は新たに、府がふるさと納税の寄付を受け付け、その一部を市町村に配分する仕組みを設ける方針を決めました。

「ふるさと納税」をめぐっては、市町村ごとに寄付の額に差が生じていることが課題となっていて、総務省によりますと、京都府内では、令和3年度、▼最も多い京都市が62億円で、▼最も少ない八幡市は22万円にとどまっています。
京都府は、こうした差の是正につなげようと、市町村のふるさと納税とは別に、府が新たな仕組みを設ける方針を決めました。
新たな仕組みでは市町村の特産品などをもとに府が寄付を受け付け、集まった寄付のうち、返礼品などにあてる経費を除いて、▼半分を市町村に配分し、▼残りの半分を、府の地域活性化策にあてる方向で調整しています。
市町村への配分の仕組みについて、総務省は「現在把握している限りでは、こうした取り組みの前例はない」としています。
府はことし10月から寄付を受け付ける方向で府内の市町村に参加を呼びかけていて、関連する費用を盛り込んだ補正予算案を6月議会に提出することにしています。