芥川賞受賞の井戸川射子さんに 西宮市が「文化芸術特別賞」

芥川賞を受賞した兵庫県西宮市在住の作家、井戸川射子さんに市から「文化芸術特別賞」が贈られました。

西宮市在住の作家、井戸川射子さんは、2人の娘の子育てが一段落してショッピングセンターの喪服売り場で働く中年の女性を主人公にした「この世の喜びよ」という作品で、ことし1月に第168回芥川賞に選ばれました。
西宮市は井戸川さんの功績をたたえるため「文化芸術特別賞」を贈ることを決め、30日、市役所で石井市長から井戸川さんに表彰状が贈られました。
石井市長は、「芥川賞を受賞されたことは市民にとっても誇りです。これからさらにすばらしい作品をつくっていただきたいです」と述べて、井戸川さんをたたえました。
これに対し、井戸川さんは、「言葉をきちんと正しく並べて、自分が思ったことや見たことを書き残したいという思いで本を書いています。貝類館や甲山など、西宮の場所も思い浮かべながら書くこともあるのですが、これからもそうした景色を美しいまま書き記していきたい」と話していました。