近畿日本ツーリスト 大阪府への過大請求５８００万円余

大阪府の吉村知事は、新型コロナのワクチン接種の相談窓口業務などを委託した近畿日本ツーリストが人件費などを５８００万円余り過大に請求していたとして、府が発注する業務の入札への参加資格を１年間、停止することを明らかにしました。

大阪府は、新型コロナのワクチン接種の相談窓口業務など、令和２年度から昨年度（令和４年度）に近畿日本ツーリストに委託した５つの事業について、会社側から人件費を過大に請求した可能性があると報告を受けたことから、調査を行いました。
大阪府の吉村知事は、２５日記者団に対し、調査の結果、過大請求の額は、５つの事業で、あわせて５８１１万円余りにのぼることが分かったとして、会社側に返還を求めるとともに、府が発注する業務の入札への参加資格を５月２５日から１年間、停止する措置をとったことを明らかにしました。
一方、府への過大請求は、従業員が欠勤した場合も人件費を請求していたことなどが原因だったということで、吉村知事は「意図的なものではなかったが、事業者には、再発防止に努めてほしい」と述べました。