パナソニック ホールディングス EV向け電池生産能力4倍へ

パナソニック ホールディングスは、需要が拡大しているEV=電気自動車向けの電池事業に重点的に投資して2030年度には生産能力を今の4倍に伸ばす方針を明らかにしました。

パナソニック ホールディングスでは、▽EV向けの電池事業と▽企業向けのソフトウエア事業、それに、▽空調事業の3つを成長分野と位置づけてきましたが、この中でもEV向けの電池事業に重点的に投資していく方針を決めました。
すでにアメリカでは▽西部・ネバダ州の工場でEVメーカーのテスラ向けなどに電池を供給していますが、▽2024年度には中西部・カンザス州で建設中の工場が稼働する予定となっています。
会社では、▽これら2つの工場へのさらなる設備投資や▽アメリカ政府からの補助金なども考慮して現地で3か所目となる工場の建設について検討を進めることにしています。
また、▼大阪・住之江区や▼門真市にEV向け電池の新たな研究拠点を設けて、新型電池や材料の開発などを進める方針です。
楠見雄規グループCEOは「アメリカでの工場建設で現地政府から税制優遇などの支援も受けている。生産能力の増強に向けて準備も整い、本格的な成長フェーズへと移行したい」と述べ、収益の柱に育てていく考えを示しました。