奈良県 山下知事 予算執行停止を指示した事業を現地視察

奈良県内で予定されている大型事業などをめぐって、予算の執行をいったん停止するよう指示した奈良県の山下知事は、13日、各事業の必要性などを見極めるため、現地視察を行いました。

今月就任した奈良県の山下知事は、前の知事が推し進めて県の今年度予算に計上された、21の項目について、執行をいったん停止するよう指示しました。
執行を停止した予算の額はあわせて80億6800万円余りに上り、山下知事は、13日、事業の必要性や費用対効果などを見極める「予算執行査定」の一環として、各事業の現地視察に訪れました。
このうち橿原市では、2031年に開催予定の国民スポーツ大会に向けて県が整備を計画している競技場の予定地で、用地の取得など今後必要となる手続きについて担当者から説明を受けました。
また、老朽化に伴って再整備を計画している中央卸売市場では、計画中の図面を見ながら、どのような機能がどこに配置される予定なのか念入りに確認していました。
視察のあと、山下知事は記者団に対し、「少し修正した方がいいと思った事業もあったので、判断するために有益な情報がきょうの視察で得られた。査定には最速で取り組んでおり県民の皆さんに理解頂けるような結論を出していけるのではないか」と述べました。
山下知事は現地での視察も踏まえ、来月上旬に予算を執行するかどうかの最終判断を下す方針です。