ダイキン工業 省エネ性能高い暖房機器好調 過去最高益を更新

大手空調メーカー、「ダイキン工業」の昨年度1年間の決算は、ヨーロッパを中心に省エネ性能が高い暖房機器の売れ行きが好調だったことなどから過去最高益を更新しました。

ダイキン工業が発表した昨年度1年間のグループ全体の決算では、▼売り上げが前の年度から28%増えて3兆9815億円、▼最終的な利益は18%増えて2577億円となりました。
売り上げ、最終的な利益ともに過去最高を更新しました。
過去最高益を更新するのは2期連続です。
▽国内では電気料金の高騰を背景に、省エネ性能が高いエアコンの販売が堅調だったほか、▽ヨーロッパでは、省エネ性能が高く、二酸化炭素の排出量が少ない「ヒートポンプ」と呼ばれるタイプの暖房機器の販売が好調でした。
さらに、製品の値上げや円安が利益を押し上げた形です。
そのうえで、会社では、今年度の業績について、新興国での販売の強化を進めるなどして最終的な利益が2%増えて2640億円になる見込みだとしていて、3期連続での過去最高益の更新を視野に入れています。
十河政則社長は、決算会見で「世界的に景気回復は遅れているが、カーボンニュートラルへの機運の高まりや新興国市場の成長は大きなチャンスだ」と述べ、さらなる事業拡大に意欲を示しました。