大阪 特殊詐欺防止 パッケージに手口記載 あんぱんなど販売

特殊詐欺の被害を防ごうと、パンメーカーと警察が連携して、パッケージに詐欺の手口を記載した「あんパン」などを作り1日から大阪などのスーパーで販売が始まりました。

販売が始まったのは、平野警察署と大阪・平野区に工場のある鳴門屋製パンが作った刑事の張り込みにちなんだ「張り込みあんぱん」と、「警棒パン」です。
平野区のスーパーマーケットに設けられた特設の販売所では、警察官が「詐欺が増えているので、注意してください」と呼びかけながら、買い物客にチラシなどを配りました。
大阪府内の特殊詐欺の被害は、ことし(令和5年)3月末までに748件と、去年の同じ時期と比べて300件余り多くなっていて、還付金詐欺の手口が最も多くなっています。
パンのパッケージには、「STOP!特殊詐欺!」や「ATMで還付金は戻りません」と書いたシールがはられ、警察は、▼市役所の職員を装った電話で「医療費が還付される」などとATMに誘導された時はまずは家族や警察に相談し▼電話をかけながらATMを操作している高齢者がいたら声をかけてほしいとしています。
平野警察署生活安全課の川内成介 課長は、「このパンを囲んでどうすれば特殊詐欺を防ぐことができるのか、家族で話し合ってもらいたいです」と話していました。
このパンは、関西のスーパー、およそ200店舗で販売される予定です。