大阪 生野区にコリアタウンの歴史伝える資料館が開館
飲食店や商店が集まる大阪・生野区のコリアタウンの歴史を伝えていこうと「大阪コリアタウン歴史資料館」が29日、オープンしました。
29日は、地元の有志などおよそ120人が出席して記念の式典が開かれ、初めに「農楽」と呼ばれる朝鮮半島の伝統芸能が披露されたあと、関係者がテープカットをして、「大阪コリアタウン歴史資料館」の開館を祝いました。
資料館では、この地区には、古代から朝鮮半島の人たちが渡ってきた歴史があり、日本の植民地支配の時代にチェジュ島や朝鮮半島から多くの人が移り住んだこと、そして、ワールドカップの日韓大会や韓流ブームをきっかけに、コリアタウンとして発展してきたことなどが紹介されています。
また、キムチをはじめとした伝統的な食文化やK−POPなど日本でも人気のポップカルチャーについて、タッチパネルで説明する展示もあります。
資料集めを中心になって行った伊地知紀子副館長は「韓流などにひかれて、多くの人がコリアタウンに訪れていますが、ここは日本と朝鮮半島の歴史によって生まれた共生の街です。いろんな葛藤や協力を経て、今があることを資料館で知ってほしい」と話していました。