神戸ビーフ サウジアラビア輸出で調印式

高級和牛の「神戸ビーフ」が中東の富裕層をターゲットに本格的に輸出されることになり、24日、生産者などでつくる協議会とサウジアラビアの王族が経営する企業が契約を交わしました。

神戸市内のホテルで行われた調印式では、生産者や流通業者で作る「神戸肉流通推進協議会」などとサウジアラビアの王族が経営する企業が契約を交わしました。
イスラム教の厳格な解釈に基づいて統治されているサウジアラビアでは、牛肉は宗教上、定められた方法で処理されたことを証明する「ハラール認証」を受けたものしか食べることができません。
輸出されるのは、神戸市の食肉施設で処理され、「ハラール認証」を受けた神戸ビーフで、調印式のあとには、来日したサウジアラビアのフェサール王子がステーキを口に運び、満面の笑みを浮かべていました。
協議会によりますと、この1年間で145頭分の神戸ビーフがサウジアラビアに輸出され、現地の食肉店やレストランで提供される予定で、富裕層の多い中東での消費の拡大につなげたい考えです。
フェサール王子は「口の中でとろけるほどすばらしくおいしいです。現地で問い合わせが相次いでいるので、消費を広げていきたい」と話していました。