比叡山延暦寺で日本画家 塩谷榮一さんの龍の絵の展示会

平和への願いを込めて描かれた龍の絵の展覧会が大津市の比叡山延暦寺で開かれるのを前に、23日、内覧会が開かれました。

展覧会では、30年以上にわたって、龍の絵を描き続けている滋賀県近江八幡市出身で、京都市在住の日本画家、塩谷榮一さんがコロナ禍の3年間に描いた作品23点が展示されます。
このうち、「一隅を照らす三体の龍」という作品は、高さ2メートル、幅3.5メートルのびょうぶに描かれた大作で、3体の龍が比叡山を背景に、生き生きと舞う姿が描かれています。
また、「荒波と白龍」という作品は、びわ湖から白い龍が勢いよく昇っていく様子を描いていて、金ぱくや銀ぱくをちりばめることで、波の躍動感を表現しています。
塩谷さんは「長く続いたコロナ禍やウクライナで起きている悲惨な軍事侵攻から、平和な世の中になってほしいと願いを込めて描きました。色を使わず、墨だけで龍の迫力を出していることに注目してほしいです」と話していました。
展覧会は延暦寺の国宝殿で、24日から来月14日まで開かれます。