IR公表画像の著作権問題 大阪知事が謝罪 事業者と対応へ

カジノを含むIR=統合型リゾート施設をめぐり、大阪府などが公表していた動画や静止画に、著作者などから利用の許諾を得ていない可能性が高い著作物が含まれていたことについて、吉村知事は、関係者に謝罪したうえで、事業者とともに誠実に対応していく考えを示しました。

大阪府と大阪市でつくるIR推進局は、17日、IRの説明などに使用するため、事業者側が作成し、これまで公表していた動画と静止画について、著作者などから利用の許諾を得ていない可能性が高い著作物が含まれていたことを明らかにしました。
大阪府などによりますと、こうした著作物は、▼アーティストの奈良美智さんと、▼現代美術家の村上隆さんの、あわせて2点で、吉村知事は、18日、記者団に対し「奈良さんと村上さんには謝罪を申し上げる。弁解の余地はなく、事業者とともに誠実に対応していく」と述べました。
また、政府が、今月14日に、大阪府と大阪市のIRの整備計画を認定した一方で、▼実効性のあるギャンブル依存症防止対策を行い、定期的に検証することや、▼地域との対話の場を設け、良好な関係構築に継続的に努めることなどを求めたことについて、吉村知事は「これらの意見を尊重して、事業者と協力しながら、世界最高水準のIRを実現したい」と述べました。